外観に関わる諸々を決めた話
塗り壁、いいよね。
家の外観の決め手となる外壁材。
間取りを決めながらも、うっすらと外観をイメージ。
基本的には窓周りを決める時に参考にしていたお宅の雰囲気に寄せたい。
基本的に皆さんはその中から選んでいるみたいでした。
一応サイディングでよさそうなものをあれこれ選んでいましたが、
サイディング特有の画一的な感じがどうもしっくりこない。
街でもインターネットでも雰囲気が良いなと思う家は外壁が塗り壁ということもあり、
外壁材はアイカのジョリパットに決めました。(そとん壁も気になってた)
もちろんケイミューの外壁材のほうが高性能なので、デザインや雰囲気で好みのものがあればそっちの方が絶対良いと思います。
うちは完全に雰囲気重視で決めました。
そうとなればまずはカタログの請求。
外壁材は室内の照明で見ても雰囲気がつかめないので、太陽光の下で見比べます。
わ、わからん・・・。
外壁の色はグレー、ベージュまたはその中間のグレージュにするつもりでしたが、
それっぽい色でもこれだけ種類があります。
アンミカが「白って200色あんねん」って言ってたのも納得。
なんとなくこの辺の色が良いなという目星をつけたら次は塗りのパターン選び。
このパターンもめちゃくちゃ種類があるんです。(今見ても目移りする・・・)
この数ある塗りのパターンの中から、外観の印象を握るドラフト1位を決めます。
これはもう完全に直感。インスピレーションを信じます。
つるっとしてるより、塗りの質感が出る方が見た目が好き。
脳内で会議をして、妻とも会議をした結果、
塗りの面積が一番多くなるベース部分(つまりドラ1)の選択選手はこちら。
そして外観の凸部分であるバルコニー外壁には少しパターンの遊びが欲しかったので、
以上で指名終了。
この2パターンの組合せで交渉権獲得。
色の目星とパターンが決まったところで、サンプルの請求をして屋外で雰囲気を確認していきます。
いくつかサンプル請求したうち、3枚をピックアップ。
ミーティア仕上げの色違いです。
T1000(白色)は、一か所ですが使用する部分があるので一応サンプル請求。
そして迷うのがT3005とT3004。
縦置きにして日光に当てるとミーティア仕上げの陰影が際立って良い雰囲気です。
T3005が薄いグレー。T3004はそれよりも少しベージュ寄り。
微妙な違いですがかなり迷いました。たぶん3週間くらい。
色はこの2択で一旦保留にして、その他の部材も並行して決めていきます。
屋根やその他の色も決める
まずはスレート屋根の色。
これは迷わずクールブラックにしました。
クールな家にしたかったので。(よく見たら全部にクールが入ってた)
玄関ポーチにかかる屋根も合わせて黒。
破風も屋根に合わせて黒にしました。
ちなみに破風とはここのこと。
画像引用元:https://blog.reform-plus.jp/grate-board/
続いて軒天です。
軒天は天然木も憧れでしたが、木目調の無孔板。
3種類のカラーがあったので、APW330のサッシ色サンプルと見比べて近いものを選びました。
選ばれたのはティンバーブラウン。
ティンバーランドのブーツ、昔流行ったよね。
次にこういう部分。
うちの北西側の一部ですが、屋根から落ちる雨どいと、2階トイレと洗面から落ちてくる排水縦管。
こういう部材はサッシの色と合わせるのが一番無難なようです。
が、うちのサッシは木目調。必然的に外壁の色に合わせるか、その他の色にするか、という選択になります。
どっちが良いかわからないので、うちの造りや色合い等の雰囲気が近い家の写真を探して考えます。
まずはこちらのお宅(以下A宅)。
外壁の色合いはT3004に近いベージュのカラー。
屋根は黒で、それに合わせて雨どい縦管も黒にしています。
縦に走る配管を黒にすることで輪郭が締まって、家がくっきりした印象に。
こちらのお宅(以下B宅)は外壁の色が薄いグレーでT3005に近い色味です。
(サイディングなので結構違いがあるかと思いますが)
ただ、FIX窓にAPW330の木目調チーク色を使っているのでかなり参考になります。
屋根は外壁に合わせてグレー。縦管含む雨どいもグレーです。
こうやってA宅とB宅を見比べるまでは、外壁色はベージュ寄りのT3004にしようかなと思っていたのですが、T3005のほうが街並みへの馴染みが良さそう。
それと、グレーの部材はたくさんあるんですけど、ベージュの部材って無いんですよね。
あまり黒の面積が多くてもいかつくなりそうなので、配管はグレーにしようかな。という流れになりました。
これで配管の色と外壁の色が同時に決定。
実際に色も合わせてみました。
黒の雨どいだとやっぱり少し強い印象。
グレーの色味に多少差はあるものの、こっちのほうがよさそうですね。
ということで、屋根の末端に取り付く横引きの雨どいは黒、縦管はグレーに決定。
排水管もこの色なら許容範囲内。どうせ北西側の目に付きづらいところだし。
そしてA宅とB宅を見比べて思ったのですが、玄関ドアは木目のほうが良さそう。
元々はこの超シンプルなマットブラックのドアにしようとしてたんです。
でも近所の家を歩きながら見て回った時、ちょうどこのマットブラックのドアにしてる家があったのですが、指紋が結構目立ってたんです。
そういうのもあって、玄関ドアは確定寸前で木目調のドアに変更しました。
黒のドアはパキっとしたモダンな雰囲気、木目調のドアは優しい雰囲気でどちらもアリな気がしますが、たぶん木目調で正解なはず・・・。
見落としがちな地味部材
そして地味に外観に効いてくる部材がこれら。
ガラリ(換気フード)です。
なにも指定しなければこういう丸形フードが付きますが、これだといまいちなのでここもこだわって指定をしました。
更科製作所の超薄型換気フードです。
キッチンの換気扇やお風呂の換気扇は通気量が求められたり、防火ダンパー付じゃないとだめだったりという制約があるので、これより少しサイズの大きいものになりますが、標準のフードよりスタイリッシュです。
実際についてる家も何件か見ましたが本当に薄いです。
1か所3,000円くらいの課金でした。
屋外換気口 スリムタイプ/防火ダンパー無・付 KS-8820SH~KS-8620SHD | 屋外換気口 | 製品情報 | 株式会社ナスタ
でも本当はナスタのこれが良かった・・・。
こっちのほうがかっこいいから・・・。
しかし防火ダンパー付きに120℃の設定が無かったため断念・・・。
電力量計ボックスを課金してこれに変更している人もたくさんいましたが、
幸いにもこれは工務店の標準仕様でした。
2年前くらいに同じ工務店で建てた会社の先輩は課金してこのボックスに変えてたので、標準仕様の見直しがあったみたいです。
先人たちの変更希望のおかげでここは無課金でいけました。
外観って大事なのですが、様々な要素で成り立つので、それらをひとつずつ考えるのは本当に骨が折れます。が、楽しい。
実際のところ完成してみないとわからないので、建ってからでないと答え合わせができないのですが、何となくで選ばずにひとつひとつ考えて選んだのでどう転んでも愛着が湧くはず。
あとはミーティア仕上げのクオリティを祈るのみ・・・。