5ヵ月悩み続けた床材のこと
注文住宅を建てる前、建売を探していた頃から頭を悩ませていた床材。
建売では白いフローリングNGで探していましたが、注文住宅では自由。
この自由さが頭を悩ませることに・・・。
無垢床へのあこがれ
工務店の標準仕様内でウッドワンのピノアースが選択できるとのこと。
ピノアースに限らず、無垢床は傷がつくだの水に弱いだの色々とデメリットが挙げられていますが、無垢床へのあこがれや特有の足ざわりの前ではそのようなデメリットは些細なこと。
そもそも無垢床なんて家建てるときくらいしか選べないので、選ぶチャンスがあるなら積極的に採用した方がいいと思っています。
脱建売を目指す我が家としても、ぜひ採用したいのが無垢床。
それが標準仕様内=加算無し、つまり無料!(坪単価に含まれているので無料ではない)
とあらば使うのが人情ってものです。
そうと決まれば次に決めなければならないのが色。
今のアパートが白床ということもあり、その反動で濃色の床に惹かれる・・・。
もちろんそれだけの理由ではなく、普段見ているヴィンテージラグ屋さんの床が濃色で、それがヴィンテージラグと非常にマッチしてるのです。
我が家にもヴィンテージラグがいくつかあるので、濃色なら憧れも実現させつつ、雰囲気もぴったりですべて丸く収まりそう。。
濃い目の床なら傷ついてもいい味になりそうだし・・・。
念のため標準仕様のシートフローリングも並べて比較。
ピノアースのダーク色(中央手前)が一番濃い色をしていて、この中だといい感じ。
ミディアム色(中央右)も良い色味ですが、なにか間違えると変に古っぽく見えそうな予感。ここは日和って中途半端になるより振り切ってダーク色か。
ピノアース ダーク色の公式イメージはこんな感じ。
これを見る限りかなり想像通りです。赤系のヴィンテージラグなどを置いちゃったりしてね・・・。
始まりはいつもここから
床はひとまずのところ決まったし、家のいろんなものを見に行こうぜって向かったのはそう、
施主の味方toolbox。
(toolboxはいつだって)レベルの高い合格点を超える製品オールウェイズ出してくれる。
アイデアやヒントたくさん拾えるのがtoolboxなのです。
おっ洗面台コレいいね、
あっ、ミラーボックスもいい感じでなるほどこうやってピクセルタイルと合わせてね・・・
これがダクトレールカバーかぁ、、雰囲気あるなあ・・・
洗面所の照明も考えなきゃな、こういう雰囲気のシェードがついてるやつで・・・
おっ、このフォグタイルってやつは質感がいいなあ・・・
へぇ、フローリングなんかも・・・んっ!?
んんっ!?!?????
ソリッドオークフローリング オーク120/ブラウン | FL-FL012-09-G111 | 無垢フローリング | フローリング・床材 | toolbox
良い!!!!!!
なんだこの質感と色気・・・。
これにする!!これがいい!!!と妻と共にテンション上がりまくり。
しかしこのソリッドオークフローリング、次回入荷未定。(2022/11時点)
次がいつ入ってくるか全く読めないとのこと。
部材発注のタイミングもあるし、この床材にしたくても入荷が読めないのであれば採用できないのです。
でもやっぱりオークのフローリングの質感が忘れられない。
これをきっかけに床材への迷いが生じます。
床材、種類ありすぎ
今一度、ピノアースのダーク色で良かったのかを検討します。
まず濃色を広い床面に張った画が想像しづらい。
これが大きなポイントでした。
公式のイメージくらいしか判断する基準がなく、ダーク色を広い面積に張っているお宅が見つからないのです。
ミディアム色を張っているお宅はありましたが、ダーク色が見当たらない。
さすがにダーク色は攻めすぎなのだろうか・・・。
実物の展示を見ればいいや!と思ってウッドワンのショールームにも行きましたが、困ったことにダーク色の部屋の展示が無いのです。
黒っぽい雰囲気の部屋があったので、ピノアースと比較させてもらいました。
比べてみるとピノアースのダーク色、本当のダークに比べるとダークじゃないな・・・。
うーん・・・ピノアース、悪くないけど一旦保留。
まだ時間はあるし、ここは一度視野を広げていろんな床材を見てみたい。
そう思って集めたサンプルたちがこれ。
こうなるともう沼です。
いろんなサンプルや、いろんなお宅の写真を見ているとLDKなどメインの空間は通常のオークのフローリングが無難なのではないかという気がしてきました。
また、無垢材だと1階部分だけでもざっと試算したら30万円オーバー。。。
木材の反りや伸縮の懸念や金額、それらトータルすると挽き板の複合フローリングで見積りを取るのが無難か?という結論に。
選んだ床材は
一口に複合フローリングといっても、メーカーも樹種も様々。
ひとまず安そうなこれを選びました。
オーク(ナラ)(長さ909mm)マルチレイヤー(挽板)一枚もの(床暖房兼用)ワイルドフローリング|無垢フローリングドットコム
渋谷に店舗がある無垢フローリングドットコムに立ち寄った際、いつの間にか持って帰っていたサンプルがなかなか良さそう
。
この複合フローリングで1階部分の見積を取ってみた結果、
「22万円の加算です。」
・・・。
22万ならなんとかいけるか・・・。
正直結構高いなと思ったので、もう一回計算して?とお願いしたのですが、結果は変わらず。。
標準外仕様だからしょうがないか・・・と、ひとまず了承。
しかし妻が諦めきれない様子で、他のメーカー(プレイリーホームズ)のフローリングの見積りを依頼。
個人的にはかなり安い複合フローリングで見積を取ったので、これ以下は無いだろうなと完全諦めモードだったのですが、返ってきた見積結果が
「加算2万円です。」
加算2万円の意味がわからず、以前の見積結果22万円+2万円の24万円だと受け取ったのですが、これがなんと標準仕様から+2万円とのこと。
えっ?安すぎない?20万円も差が出るの??
と驚きまくりだったのですが、どうやら仕切値がかなり良いみたい。
あきらめない妻のスーパーファインプレー。
2階の廊下部分やクローゼットの中の面積を追加しても5万円行かないくらいとのこと・・・。
えっ、これでいいじゃん・・・。
複合でこれだけ安いならもしかして三層フローリングもいける??ということで再度見積。
選んだ床材はこちら。
定価ベースでは7000円程高いですが、見積の結果は「加算15万円」。
全然OK。
1階玄関ホール・LDK・トイレ前廊下・クローゼット内・2階廊下ここまで全て入れてこの金額なら大満足。
見積はあきらめずに粘り強くとろう。
勉強になった・・・。
写真で見比べるとあまり差が無いようにみえますが、質感は結構違います。
どちらも良いですが、やっぱりプレイリーホームズのほうが上質です。
幅も広くてナイス。
複合フローリングは名の通り、いろんな木材がミルフィーユの様に薄く重なり合っています。
こうすることで反りや伸縮を無くして寸法を安定させています。
一方の三層フローリングはこちら。
中間層の木材も厚みがあって、これってもはや無垢材では?と思ってしまうほど。
こうやって比べると三層フローリングのほうが複合フローリングより贅沢ですよね。
並べるとこんな感じです。
三層フローリングのほうが表層のオークが分厚いです。
これだけ厚ければ少々の凹み傷では中間層が露出する事がないので安心。
見れば見るほど、比べれば比べるほど三層フローリングが良いですね。
※無垢材・三層・複合の違いはこちら。
記事冒頭のこの写真は、今回採用した三層フローリングを使用した部屋です。
綺麗すぎる木目より多少節が出ている方が個人的に好みなので、正に求めていた雰囲気の床材です。
床材の幅は120mm以上を希望していたので、幅広の三層フローリングは希望通り。
空間がゆったりした印象になるのでLDKに最適です。
toolboxで一目ぼれしたブラウン色のソリッドオークフローリングと並べると色の差がよくわかります。
ブラウン色のフローリングもやっぱり良い雰囲気ですが、オークのオイル塗装も負けてません。
保留していたピノアースは2階寝室等の個室に使用することに。
寝室などの落ち着きたい空間はトーンを落としたかったので、当初の予定通りダーク色に決めました。
どのようになるのか、楽しみです。
なにはともあれ時間はかかりましたが床材を確定させることができました。
床材が決まらないと決めづらい住設もあったりして苦労しましたが、インテリアも含めてようやく前進しそうです。
早くスリスリしたいな~。