施主支給品を考える3〜Charlotte Perriand CP-1編〜
Photo:Charlotte Perriand at her Synthesis of the Arts show in Tokyo, 1955. Photograph: © AChP
予兆
妻がある日突然「シャルロットペリアン」という謎の文字列を連呼し始めました。
向けられたスマホの画面を見るとそこにはウォールランプ。
どうやらシャルロットペリアンという人がデザインした照明らしい。
確かに玄関入ってすぐのホールに一つ小洒落たブラケットライト(ウォールランプ)が欲しいと思っていたところ。
価格を見るとアンティークとかヴィンテージの類で、そこそこのお値段。
まだ照明は検討前の段階だしな・・・価格も価格だし。と思い、なるほどね〜なんてあしらっていました。
まあまあ、照明は後ほど考えて、今は家の仕様を決めようじゃないか。と話を切り替えて、このときはひとまずこのちょっとお高めなランプから注意を逸らすことに成功。
したんです、その時は。
買ってた。
この妻が特定の商品名を連呼し始める現象、近々購入する確率が極めて高いのです。
地震の予知はおろか、週間天気予報よりも高確率。
もう連呼するモードに入ったら、買うんだな。と思うしかないのです。だって買うんだもん。
いや、いいんです、妻のお金だし。いいんだけどね。
ランボルギーニとか連呼し始めたら流石に全力で止めなきゃまずいけど。
シャルロットペリアンのCP-1という照明です。
でもこのシャルロットペリアンのランプ、存外良い。
(いつの間にか部屋にあった時、へー、これがシャルロットペリアンねえ・・・と壁にただ引っ掛けてあるだけと知らずランプに触れたら落下し、下においていた妻のゴルショークを破損させるという事件があったけど、これは別のお話。)
シンプルながら柔らかい光を壁伝いに拡散させてくれてとても素敵です。
このように手動でシェードの角度を変えることができて、光を広げたい方向に向けることができます。
本当にシンプルだけど佇まいが良くて、ずっと見ていたくなります。
これを玄関ホールに一個だけポツンと使うのも勿体ないという気がしてきました。
だから俺も買った。
せっかくなら1日のうち僅かな時間しか居ない玄関ホールよりリビングに付けたい。
こういう雰囲気でテレビ横の照明として使えるようにもう一つ買い足しました。
ちなみにカラーバリエーションも豊富で
グレーなんかも良いなと思ったのですが、
すでに黒を持っていたので黒で揃えました。
今はコンセントプラグがついているので壁につけてもコードが目立ってしまうのですが、新しい家につける際にはコードを切って壁内配線にする予定なので、かなりスッキリすると思います。
このCP-1、かなりシンプルな構造なので、AJ Wallのようにコピー品やリプロダクト品も多いのではないかと探しましたが、ほとんど見当たらない・・・。
一応ありますが、まあまあ良いお値段します。
これはこれでモダンで良いと思います。
あとはオーデリックのこれなんかも構造は似ています。
でもオーデリックはやっぱり価格なりの質感なので、やっぱりこのデザインのランプが欲しかったら本物を手に入れるべきですね。
新居に設置されるのが楽しみです。
みんなもフランスの風、吹かせてみないか?